飯豊連峰 前衛 二王子岳スキー (一王子小屋まで:惨敗)

GPSLOG 一王子避難小屋 なんてこったい。 SMWさん 二王子神社



日 時 平成18年01月29日(日)
参加者 JEφDAEさん(SKI)諏方さん、宮下さん、JJφLTQ(SKI)
行き先 飯豊連峰 前衛 二王子岳(南俣集落より)
天 候 曇りのち晴れ
気 温 29日 0.7度〜7.3度 (気象データは新潟)
風 速  2M〜3M (気象データは新潟) 
風 向  南西〜南〜南南東
目 的 山スキー体験
装 備 日帰り冬山
登はん用具:なし
冬山として、SKI Wストックを使用
SKI:DAEさんから貸していただく。Ski Bootsはプラブーツで代用
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具:カッパで代用・フリース
飲み物:水1.0L
食料品:いなり寿司3個 ハイカロリーぜリー2個 インスタントラーメン1個 調理パン1
残 量:いなり寿司3個 調理パン1
その他 なし

コースタイム 事柄 備考

06:00分 五十公野発
06:30分 南俣集落着(100M)
06:55分 南俣集落発
07:52分 二王子神社着(320M)
09:50分 一王子避難小屋着(770M)
11:30分 目が覚める。新潟のJGφSMWさんが小屋に来られる。
14:30分 一王子避難小屋発
15:21分 二王子神社着
15:31分 二王子神社着
16:00分 南俣集落着
16:25分 五十公野着

データ
TP積算距離    8.28km
TP移動時間    2:23
移動平均速度    3.5km
全体平均速度    1.7km
総上昇量      667m
以上GPSデータ

概略
1月27日、ある先輩と新年会だと理由を付けて二人で呑んでいたところ、所属している下越山岳会の大先輩で副会長を務めておられる、JEφDAEさんからお電話を頂戴し、スキー道具を貸すので、天気も良さそうなので29日、二王子へ行かないか?とお誘いを頂いた。ところが、翌28日は下越山岳会の総会・懇親会があり、その後会社の新年会があった。下越山岳会の懇親会の席上、諏方さん、宮下さんがワカンで二王子を目指すとの事。それではと、ご一緒となった。最近、山行前日に呑みすぎたという事があり気をつけねば・・・・と思っていた。その顛末は?

朝、目覚まし時計をやっと止める。もう少し・・・と思うがここで寝たらマズイ事になると何とか、ベッドから起き上がる。居間のストーブを付けてお湯を沸かしお茶を飲んでみるが何とも調子が悪い。身体は、スライムか水飴のようだ。朝、起抜けでも食事が採れる私だが、今日は全く無理。せめて水分補給とお茶を飲んでみる。少し気分は良くなったがもう出掛る時間だ。ザックの中身をよくも確認せず、ほぼ先週のとおり。コンビニに寄りいつもと同様の食料品を購入。五十公野へ着くと既に諏方さん、宮下さんが待っていた。直ぐにDAEさんが来られて出発。南俣集落へ着くと既に車が結構停まっている。邪魔にならぬよう気を付けて止めて準備をする。幸い、ビンディングの調整はほとんど要らなかった。ツボ足でも歩けそうな硬めのトレースを生まれて初めてシール歩行をしてみるが、後戻りはしないものの、前へ滑らせる感覚がイマイチつかみ難い。DAEさんとはあっという間に間隔があく。時々立ち止まり私の様子を観ていてくれる。太鼓橋など少し急になり、シールが効きにくい所ではこうしなさいと丁寧に教えていただくが、私は大汗を流しながらの歩行。ようやく二王子神社へ着くと、先行していた諏方さん、宮下さんが待っていてくれた。宮下さんからドーナッツ1個と暖かい飲物を分けていただき、ハイカロリーゼリーを1個流し込む。少し元気になる。後ろから数人の方が二王子神社へ到着。桃パパさんもやってきた。少し話しながら杉林の中を歩くが、やはり私の登行が遅く直ぐに遅れる。やはり山歩きは食べなければ持たない。前日、前々日と呑み過ぎで食事を抜いたりしていた。恐らく低血糖状態だったと思う。そんな状態で、僅かなカロリー補給では間に合わないのだろう。神子石の下の方で、夏道の1本南側の尾根に上がるが、ここから一王子までの間は急登になるので、スキーを外しザックに括り付け登るが、この辺から本格的に足が出なくなる。食べれば必ず回復できると思うがどうにも食欲が湧かず食べる事ができない。とにかく一王子までいき、何とか何か食べようと思い、水を飲んで耐えて歩を進める。DAEさんが、一王子の上で心配そうな面持ちで待っていてくださったが、強い疲労感があり無理と判断して、一王子小屋で休憩、待機する事とさせていただきDAEさんは上へ向かい諏方さん、宮下さんを追いかけ、私は小屋へ向かい少しの下りをゆっくりおりた。小屋は、すっかり雪に包まれ1階はクラシマ(暗がりの意)となっており雪の下なので外が良いお天気でもなんだか寒い。小屋にある毛布を3枚、ザックから銀マットとツエルトを出し包まり横になる。汗が冷え寒いなと思うが直ぐに眠くなりいつの間にか眠っていた。11時30分過ぎだと思うが、外の物音で目が覚めて毛布を片付け起きる。時計を見て余りに眠っていたので驚いた。気分は随分改善している。2人で色々話して時間を過ごす。ラーメンを食べたら元気がでた。14時を少し過ぎた頃、外で音がしたらDAEさんだった。時間を頂きパッキングをして外へ出ると快晴の空。途端に羨ましさがこみあげる。スキーの準備をしていると諏訪さん、宮下さんが降りてきた。シールを外して頂き、滑り出す。私は、スキーに関しては何とかなると思っていた。長い期間スキーに慣れ親しみ、25年近く前だが、多い年は年間100日位滑った時期がある。ならば、ルーズなプラブーツであっても、暖気で重い雪でも何とかなるとタカを括っていた。ところが、滑り始めて直ぐに転倒。この重い雪だと、本能的にトップを浮かす為に瞬間的に踵加重にしたい。プラブーツの中で踵が浮く。昔やった、バックルフリー・トレーニングを思い出したが過去の話。まして当時はゲレンデ、ここはブナ林の中。そんな余裕はない。結構真剣に滑るがどうにもならない。25年程前なら、転倒なんか年に数回。どちらかといえば、スキー学校スタッフでも転倒はしない方だった。ところが、何回転んだだろう?ここ8シーズンぐらいスキーをしていないが、それを差し引いてもお粗末な姿だ。哀しくなる。足が変形する位、バックルを〆たいタイプで、ましてブーツは硬いタイプが好きで当時、メーカー指定で使用していたノルディカが柔らかく、慣れに時間がかかった。その当時、ある方が言っていた。「硬いブーツを好むのは、バランスで操作するタイプでフレキシブルなブーツを好むのは脚力が強いタイプが多い。」と。私は、バランス型であった。体軸を長く使い内足をチョイと使う当時でいえば反則、インチキ的パッと見交互操作交互運動。それが、ブーツのルーズさについていけない。大分下まできたから少し慣れてきたので、上下動を大きく使い小回りを数回転。でも直ぐに転倒する。杉林の凹凸部分でも転倒。話にならないどころか、スキーにならない。スキーその物の性能ではない。用具に合わせた操作運動はできるはずだ。ところが意思を伝えるブーツだけは代用は無理だ。ゲレンデで使用するブーツが100としたら、感覚的には自分のプラブーツは10以下の足裏感覚でした。正直、長靴でスキーを履くような感覚といえば判りやすいだろうか?私には天と地程の差があり、プラブーツの代用はこれ一度としたい。是非、兼用靴を手に入れリベンジしたい。途中まで降りたら、諏訪さん、宮下さんの両名とパパさんの黄色いレインウエアが見えた。何とか、ブザマな姿は晒したくないが、無情にも情けない姿を晒す。二王子神社へ着くと、既に桃パパさんは出るところ。林道の終盤、ようやく桃パパさんに追いつき少し話しをしながら進む。DAEさんが先行しているので先に進ませて頂く。片付けをしていると桃パパさんが降りてきて、DAEさんを紹介する。DAEさんは、タカツコ沢をスキーで滑り降りたら?と話す。飯豊の主稜線を滑走した経験のある方ならではの見立てだ。
でも、自分の今日の姿では、そんな大それたイメージは湧かない。
兼用靴を手に入れるぞ!でも、来シーズンかな?この冬シーズン随分散財したから。
少し、カミさんにバレずに購入する事は難しいだろう。でも、また楽しみは増えた。
DAEさん、大切な道具をお貸し頂きありがとうございました。
いろいろご迷惑をおかけ致しました。
でも、おかげさまでまた、一つの楽しみが見えました。
諏訪さん、宮下さん、すみませんでした。

桃パパさんとも、モンスター君の前で写真を撮りたかった。
悔いる一日であった。

反省文

以後、山行前の飲酒、体調管理に留意します。
山行前日寝る前にちゃんとパッキングしておきます。(結果的に余計な物のおかげで小屋で暖かく過ごしましたが・・・)
平成18年1月30日
ささがわ とおる


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